麻雀プロを題材にしたノンフィクション作品}

さて前回の記事の続き
http://susumutakenaka.blogspot.jp/2017/04/blog-post_7.html

麻雀漫画には多くのノンフィクション作品(実話)も存在する。
まあ無論100%ノンフィクションではないが。

例えば
大崎初音の「麻雀人口増加計画」なんてその典型だろう。
リアルドキュメンタリーという手法で女流を取り上げた作品は他にも幾つかある一方で、
一人の女流を中心にここまで特集的に作るケースは意外にも少ない。

https://twitter.com/mpgp_iep



他で言えば昔、
有元美保先生が近代麻雀で連載していた「雀荘で遭った愉快な人々」という4コマ漫画では、
毎週誰かしらのプロをゲストにしてその人の裏話等を書いていた。
当時のプロにとって、あの作品に出るのはちょっとしたステータスだったりもした。(まあほとんど出れないからね)

しかしリアルの麻雀プロを取り上げた作品という点については、
やはり片山まさゆき先生を超える漫画家はいないだろう。

先生が今でも多くの麻雀プロに尊敬を抱かれているのは、
数々の名作の生みの親であるのは勿論、こういった麻雀プロのリアルをとりあげた作品を多く書いていただいた点も大きい。

幾つかの作品がある中で特に印象的だったものが二つある。
一つ目は「オモテTOTO」という近代麻雀で数回連載された作品。

残念ながら単行本になっていないのだが、
この作品は麻雀プロの競技麻雀タイトル戦における準決勝および決勝をそのままレポートした漫画だった。

基本的に一大会が二話の編成。
①前編 準決勝の戦いおよび決勝面子の紹介
②後編 決勝の戦いおよび優勝者の姿を書く

協会だと
奥村さんが勝った第二期女流雀王
崎見さんが勝った第三期女流雀王
尾崎さんが勝った第三期雀王(この年の最終戦オーラスは協会史上に残る大逆転)
なんかが書かれたりした。

ただ個人的に印象的だったのは
①河野高志さんが三連覇を達成した十段位
河野さんの存在感もさることながら、
この時準優勝であり作中でも脇役として書かれていた瀬戸熊さんが今では業界のトップという点も振り返ると面白い。

②茅森さやかさんが優勝した女流MONDO
それまで無名だった彼女だったが、MONDOと漫画の影響で一躍女流のトップとなり今に至る。

個人的には凄い好きな作品だったしもっと読みたかった気持ちはある。

そしても一つ、
現RMU代表である多井隆晴をモデルにした漫画「オーラ打ち 言霊マンボ




ここまで一人の打ち手やプロのリアル闘牌に密着した作品というのも珍しい。
キャラクター名こそ微妙に変えているが、多くのキャラクターは実在の麻雀プロであり、闘牌内容も全て実際の対局を取材して作っている。
その内容も非常に玄人好みの濃い物とも言えるだろう。
個人的にはこの作品も、もっと続いて欲しかった。

そして何よりも凄いのはこの年に多井さんがG1タイトル王位戦を勝った事である。
「選ばれた人っているのかなあ・・・」と選手として感じた次第である。

ちなみに主役は多井さんだが、準主役は河野さんだろう。
特に河野さんが十段位戦決勝でメンチンテンパイから最後の勝負に出て土田さんに放銃し敗北(三連覇中の十段位からの陥落)が決する場面、
作中でも屈指の名場面であり、リアルの世界でも僕の競技麻雀史上心に残ったシーンのベスト10に入る。

さてせっかくなので裏話も少々
私はこの作品で描かれている十段戦ベスト16にて取材の為の採譜を手伝った。
この時が多井さん初めてお会いした機会だったし、
他団体の超トップでありカリスマ的存在という事もあって、凄い緊張したのを良く覚えている。
本当にあの時の多井さんからは漫画さながらのオーラを感じたほどだった。

でもそれから約10年後、
その多井さんも含めた友人4人で一緒に映画館行って「Documentary of A●B」を見た。

そして開始5分で号泣している姿を見て、
 「そういえば俺、この人の採譜を漫画の取材でした時凄い緊張したっけ」とか思い出し、
そのさらに横にいるIさん(僕が協会に入った時の事務局員の一人)も同じく号泣している姿を見て、

 「人生本当に何が起きるかマジでわからん
としみじみ感じたのでありました。

ほかにも競技選手を実話を採用した漫画はちょくちょくあるので、
いつか時間がある時に当ブログでとりあげてみようかと思う。
まあ本日はこのへんにて。

こちらの記事はhttp://susumutakenaka.blogspot.com/2017/04/blog-post_10.htmlより引用させて頂いております。情報の真偽につきましてはリンク先よりご確認ください。