第18期雀王戦がいよいよ始まる中で過去を振り返る}

放送対局の対局室というのはひたすらに静かだ。

対局を普段ネット観戦している人達は実況・解説の声を聴きながら映像を見ているが、
我々選手が会場で麻雀を打ってる時にはもちろん彼らの声は聞こえてこない。
そんな中で会場に響き渡るのは一卓の摸打音と発声だけである。

他の対局であれば同一会場に他の卓もありギャラリーがいて若干のざわつきがある。
雀荘だって基本的にはそれと同じだし、卓上での会話等もある分更に騒がしい。

たった一つの卓にて密室で行われる麻雀、
世間の麻雀とはある意味でかけ離れた異質な空間のような気もする。

僕が競技選手になった10数年前は対局中の喫煙がオッケーだった。
デビュー戦で咥えタバコで「点棒貸して下さい」と立会人に言って、激怒されたのは今となっちゃ若い日の思い出。
http://susumutakenaka.blogspot.com/2017/02/blog-post_22.html



16年前に初めてAリーグの採譜にいった時、
水道橋にあった「雀王」という協会道場で、3卓12名にて対局は行われていた。

ネット中継も無い時代の中、採譜は全選手12名についていた。これも現在とは異なる。
上述の通り対局者はタバコOKだったので、先輩のタバコの煙が当たる中で必死に採譜した記憶がある。

その時代を生きてきた身だからこそ、
対局室でやる麻雀って奴がますます異質に感じるのかもしれない。

ちなみに僕が初めて採譜したのは現在も理事として協会に在籍している竹内孝之さん、
この年、竹内さんは決定戦で鈴木達也さんと激闘を繰り広げながらも敗れ去る。(達也さんの初雀王がこの年)

「時代は変わった」と無論思う。無論良い方向に。
今よりも麻雀プロがもっとマイナーで、
対局があまり日の目を見ない時代、
そんな時代がたしかにあったのだ。

第三期雀王決定戦、崎見さんが最終戦で劇的な逆転負けを喫した死闘、
第六期雀王決定戦、五十嵐代表が最後の最後で達也さんに屈した死闘、
第七期雀王決定戦、小倉と達也さんの激闘、そしてたろうさんの苦悩、

「ネット対局の時代だったら映像として残ってたのに」と思う名勝負が協会には確かにあった。
「時代がちょっとずれてればもっと高い知名度を得ていたかもしれない選手」だって数多くいる。
「麻雀プロの知名度」の点は、ある意味で対局結果以上に運の要素が大きい。



そして3年前にテレビ朝日とサイバーエージェントが協力して立ち上げられたネット配信の一大コンテンツ「AbemaTV」、
うちのAリーグ(改めA1リーグ)も今年からここで放送される事となった。
環境としては今が一番いい時期だろう。まあ10年後にはさらに良くなってるかもだが。

たどり着くのに16年かかったA1の舞台(今のとこ協会最遅記録)、
「なかなか麻雀が自分を選んでくれないな・・・」と思った事あるけど、
今年からの事を考えると「塞翁が馬」だったのかもしれない、とか思ったりもする。
だってもしも数年前に昇級とかしてたら、その後に降級してタイミング的に今年出れなかったかもだしw

ただまあ、
やる事は結局今年も同じ。

ちがのは
自分が今まで経験したリーグ戦の中で文句なく最強の14人が相手という点、
そして勝てば雀王に挑戦できる、
この二つだけ。

緊張とかはないけど、
ちょっとだけ気合いは入るかな。
冷静丁寧正確に、
やってやりましょう。

https://abema.tv/channels/mahjong/slots/9BWPYRN3bYML9u

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