田中巌}

今でこそ協会も最高位戦も数百人を超える規模になり、
特に最高位戦は色々な地方支部も抱えている。

でも10年ほど前は両団体ともまだまだ規模も小さかった(とはいっても100人は超えていたが)。
だからこそ協会や最高位戦の若手というやつは、今よりももっと活発に勉強会などを通した交流をする事が多かった記憶がある。
団体は違えど同じ麻雀界という釜の飯をくっている仲間、
まあ元々協会は最高位戦から分裂した経緯もあって上層部はまだこの頃一部ギクシャクが残ってたけど、
我々当時の若手はそんな事お構い無しに互いの麻雀や見解をぶつけ合った。
そして酒を飲んだりカラオケ行ったり色々な遊びもした。

今となってはその頃があったからこそ自分の競技麻雀のベースは作られたし、
その頃できた人脈が自分のこの業界での活動ベースにもなっている点が大きい。



園田賢
坂本大志
佐藤聖誠
橘哲也
大浜岳
吉倉万里
浅見真紀
近藤加那子
そして武中真と武中進
ここらへんでTwinCupという私設リーグを立ち上げたりもした。

彼・彼女ら以外にも当時一緒に切磋琢磨をした仲間は他にも多くいて、
当時の仲間達が後に上位リーグにいったりタイトルを取ったりしてる姿を見るたびに、
「自分も負けてられないなあ」と思ってきた部分は大きい。
そしてその思いはお互い様なのかもしれない。

田中巌もその1人だった。

彼と最後にあったのが、
8/25に原宿の脱出ゲームに一緒に行った時。

コンビニで買い物してる時にふとした会話
巌「リーグ戦好調そうじゃん。今年こそA行けそう?」
私『まだなんともね。去年だって結構ポイントあったけどダメだったし。』
巌「そっか。まあ俺はこの間ボロ負けして今年はちょっと厳しそう。ただダメでも来年頑張るよ。」

こんな事いうのも何だが
田中巌は私生活面はダメ人間の見本市みたいな男だった。
「とりえは麻雀だけ」、それを本人も素で昔から言っていたし、まわりもそう思っていた。
でもその実力は折り紙つきで、
実際に同時期に切磋琢磨をしてきた多くの仲間が彼が物凄い高い実力を持った打ち手だと認めていた。
だからこそ本人が長年自分が納得できる結果を出せない事にもどかしさを感じているのも理解できたし、この時の短い会話でもそれが伝わって来た。

まさかこれが最後の2人でしたまともな会話になるとはなあ・・・・
皆で帰りに飲みながら撮った写真が最後の一枚になってしまった。



そういえば第3回TwinCupの優勝は巌で、俺と兄と巌の3人で取った写真もあったっけ。
でもネット探しても見当たらなかった(T_T)
※はこパラなくなる前ならあったのかも

スリアロ人狼でもしられている巌だけど、
俺の中には彼の人狼の記憶なんてほとんどない。
いつもストイックに麻雀打ってる姿、
それこそスピード全盛デジタル時代から頑なに手役の大事さと有効性を主張していた職人気質の打ち手の姿、
そして私生活ではおちゃらけておおらかで、酒飲みながらカラオケ歌っている彼の姿、
そんな色々な姿である。

なんというか、
昔からの仲間の訃報はこれが初めてじゃないけど、
あまりにも突然すぎて本当に本当に言葉が出ない。

「ありがとう」とか「安らかにお眠りください」なんて言葉まだとても出てこないよ。
俺と同じ年だよ?
まだやりたいこと一杯あっただろうし。

本当に色々なショックに言葉が出ない2018年10月9日の夜だった。
https://saikouisen.com/news/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E5%B7%8C%E9%81%B8%E6%89%8B%E9%80%9D%E5%8E%BB/

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