四神降臨2017王座決定戦 : ついでに王座戦の思い出とか書いてみる}

毎年恒例、
スリアロチャンネルがこの時期にお届けする各団体リーグ王者の頂上決戦、
「四神降臨2017王座決定戦」が本日3月24日(金)17時より放送となる。

対局者は以下四名
・近藤誠一(最高位戦日本プロ麻雀協会・第41期最高位)
・忍田幸夫(麻将連合・第14期将王)
・角谷ヨウスケ(日本プロ麻雀協会・第15期雀王)
・多井隆晴(RMU・第8期RMUリーグチャンピオン)

【PV】
http://www.nicovideo.jp/watch/1489917671



まあ注目はやはり我が団体の新王者である角谷ヨウスケかと。
僕は麻雀番組「ハイステ!」等で彼の麻雀を何回も見ているが、
常人には考えられない押し引きや手牌進行から彼を「進撃の角谷」と呼んだりしている。

「普通だったら静観する局面なんですが、打ってるのが角谷さんなだけにどんな奇行に走るかちょっと読めないです」とか解説した覚えもある^^;

そんな角谷が麻雀界を代表する名手3人にどのように戦いを挑むのか?
結構楽しみにしている。

さてさて、
角谷については来期リーグ戦とかで別記事にてもうちょっと細かくふれる事もあるかと思うので、
他三方にちょっと目を向けてみようかと。

僕が三方の中で一番しゃべった回数が多いのは考えるまでも無く多井さんだが(いやもう本当に考えるまでも無くw)、
一方で一番最初にお話させて頂いたのは忍田さんだった。

僕がプロになって3年目の「第31期 王座戦」の時の事でもう10年以上前になるが、僕の中では結構印象に残っている。間違いなくご本人は全く覚えていないと思われるが^^;
今日はその時の事をちょっと書こうかと。

「王座戦」と聞くと、知らない若手が結構多いと思う。
残念ながら数年前に大会自体が開かれなくなってしまっているが、30期以上に渡って行われていた由緒正しきタイトル戦であり、僕もプロになって最初の数年は毎年参加していた。
※鈴木たろう大先生もたしか獲得している。

そしてこの王座戦、
「一発裏ドラなし」「ノーテン罰符なし」「ウマ・オカなしの素点勝負」というルールだった。

当時はまだ最高位戦クラッシックが創設されておらず、「ノーテン罰符なし」というルールはこの大会だけだった。
そしてある程度経験した人は解る事かと思うが、「一発・裏」よりも「ノーテン罰符」の有無の方がゲーム全体のバランスに与える影響はかなり大きい。
「和了しなければ100点すらもらえない」という枷はやり続けると予想以上に大きさがわかり、また他家の進行も大きな変化が出るのである。僕も競技はじめて最初に「ルール変化への対応力が競技選手には必須」と強く思ったのがこの大会だった。

さて当時、この協会ルールとかけ離れたバランスが必要になる大会を前に、協会で内部勉強会が開催されたりもした。
が、そこで僕をはじめとした若手数人は、当時の先輩と結構揉めたのである。

「リーチは基本的に損。役があるなら必ずダマテンにするべき」
これが当時の王座戦ルールの定石だった。

このルールは和了しなければ点棒が100点たりとも増えない。つまりリーチをかければ全員が退却し、流局すれば自分だけが1000点マイナスを負う事態が発生しうる。
よって役ありリーチ = 悪手という考えは当事強く主張されていた。
かの有名な麻雀漫画「ノーマーク爆牌党」にもこの点は書かれており、まさにダマテンが基本であり王道として信じられていたのである。

私「ピンフドラ2とかあがった時のリターンの大きさを考えるとダマとかむしろ非効率的じゃないですかね?」
先輩「だったらリーチしてろ。そして負けてりゃいいだろ。」
・・・・勉強会にてこんなやり取りを繰り返し、「なんだかなあ」と思いつつも参加した王座戦、その中で忍田さんと対戦したのである。
無論当事から既にMUの第一人者の一人であった忍田さんの事を私は知っていたし、同卓出来た事を嬉しくも思った。

そして対局後の酒の席で改めてご挨拶をした時に、先述の勉強会の話を少々してみたのである。

私「このルールでリーチってそんなに損ですかね?先日も協会の先輩にさんざん怒られまして^^;」
忍田さん「僕は全くそんな事考えた事ないです。むしろ皆さん消極的過ぎて戸惑いますね。おとなしくしていれば勝てるゲームでもないのに。。。研究してますか?と言いたいです。」

これ位のキャリアを持つ著名な方が旧来セオリーをはっきり否定する姿が個人的にはとても印象的だった。
前週の勉強会があまりに不満だったのもあり、
物凄い失礼な話なのだが質問する時私は「また根拠の薄い理論とセオリーを語られるのかな、、」
と考えていたくらいである。

「自分もこの先どんなに長く選手をやっても常に研究の姿勢を持たなきゃな」と思い、印象的な一日だった。

それから数年後、
四神降臨王座決定戦にて忍田さんの麻雀を改めて拝見する事になる。
一緒に見ていた協会員達が「まったくもってMUっぽくない攻撃的スタイル」と言っていたが、僕としては既述の出来事があっただけにそこまで意外ではなかった。
まあ想像以上の攻めっぷりだったが^^;

PVでもある様に、鈴木たろうをもって「クレイジー」と評するそのスタイル
今回もどんな麻雀を見せていただけるのかが個人的には楽しみである。

さて改めて、
放送URLは以下の通りです。
皆様宜しければTS・ご視聴を是非^^

https://freshlive.tv/threearrows-ch/96442
http://live.nicovideo.jp/watch/lv293349246

こちらの記事はhttp://susumutakenaka.blogspot.com/2017/03/2017.htmlより引用させて頂いております。情報の真偽につきましてはリンク先よりご確認ください。