今こそ「観戦記」ってやつについてちょっと考えを書いてみる}

※先日当方に軽く頂いた質問とそれについての会話をベースに書いた日記となります。

「武中さん。こんにちわ。」
『ああ、どうも。お久しぶりです。』
「ちょっと今日は質問がありまして。」
『なんでしょう?』
「武中さんってブログで結構文章色々書いてますよね。」
『そうですね。コツコツと。』
「前から思ったんですが、観戦記って書かないんですか?」
『ああ、観戦記ですか・・・』
「はい。協会の公式の奴とか、もしくは現在のRTD、それに最近始まったMリーグ、いくらでも媒体はあるとおもんですよ。」
『確かに書こうと思えばかける対象は多い世の中ですね^^』
「それはやらないんですか?武中さんなら書けるとおもうんですよ。」
『まず単純に依頼が来ないから書いてないだけっすw』
「、、、、そ、そうですか。でもブログに書くのならできますよね?」
『うーん、ただね、実は僕、長文の観戦記って奴について結構否定派なんですよね。今後どんどん減っていくと予想してるんです。
「!?えっ?でもどの団体も主要タイトルの決勝とかでは必ず観戦記作ってだしてますよね?」
『現時点ではそうですね。でも今後もそれが続くかは疑問視してます。』



「何故ですか?」
『観戦記ってもともとは対局の映像コンテンツが無い時代に生まれた、いわば”対局の内容・結果を伝える記録”って位置づけだったと思うんですよ。』
「ああ、まあ確かに数年前まではこんな風に色々な団体の対局が映像として見れる時代ではなかったですしね。」
『はい。決勝を見たければ決勝の現場に来るしかない。その中のハイライトについての情報も基本的にはその場にいた人からの伝聞でしか手に入らない。こんな時代であれば観戦記はものすごい大事なコンテンツでした。
でも今はどうでしょう。主要対局はだいたいネット生放送で見れる。しかもハイライトについてはツイッター等でいくらでも情報が流れる。
こんな時代になっても従来の様に事細かい観戦記って必要かと言われりゃ、それは僕の中で完全に”否”なんですね。
ましてや昨今Mリーグ、RTD、各団体の対局、映像コンテンツはもう凄い勢いで増えている中、今までと同じような活字長文のレポートの需要って益々減ってると思ってます。
ただでさえどんな対局マニアでも全部の情報見るなんてできてない時代に、それいちいち読む人いますかね?が僕の意見です。』

「つまり時代の変化で世間が求める情報ってやつが変わっている、と。じゃあもう対局のレポート文章は不要の時代になると?」
『そうですね。少なくとも昔ちょくちょく見たような決勝対局全半荘の東1~南4までの経緯を説明するような観戦記は完全に不要だと思います。
対局映像見ればいいし、それにはりついてる解説を聞いてれば各打牌の意図とかもある程度は解るし。何より有名プロ本人にネットで質問するのも出来る時代ですから。
ただ逆に、こんなに対局の映像コンテンツが多い世の中だからこそ、その中でどれが面白いか?誰が出ていたか?どこがハイライトか?こういった”要点”や”ダイジェスト”を伝える文章、特に”その書き手だから書けるような主観的情報をプラスした物、”
この需要が上がってると思いますね。。
僕もブログでこれはちょくちょく書いてますし、今後も書きたい。』



「確かに最近もう映像多すぎて僕ですら全部は見てないし、”どれが凄かったか”って情報は知りたいですね。」
『そうですね。それ読んで更に細かい詳細が見たい人は映像で見て、って感じの楽しみ方が主流になるんじゃないでしょうか。
ついでに言えばこの時代変化で”読み物の何が重要か”も当然変わってきてると思ってます。』

「と、言いますと?」
『内容の正確さ、詳細さ、これはもう優先度下がってますね。逆に”鮮度”この重要さが凄いあがってると思います。』
「鮮度ですか。。。」
『①対局終わった3日以内に2000文字程度のダイジェスト文章出す
②対局終わった2週間以内に1万文字程度の詳細な観戦記を出す
数年前なら②の方が需要あったと思います。
でも今はおそらく①でしょう。』
「確かに、、、」
『最近読んだこの手の文章で、”見事だな~”と思ったのはzeroさんのこれですね。
自分の主観を前面に押し出した内容の面白さもさることながら、何より対局後すぐに出してる点=鮮度の重要さを第一としている点が素晴らしい。
こういう文章の需要が今後もっとあがると思います。』
http://kinmaweb.jp/archives/38754



「なるほど。だから武中さんは細かい観戦記は今後書くつもりはない、と?」
『いや、単純に公式の依頼が来ないのが最大の原因ですよw
そもそもこれは僕の考えであって、細かい文章も初心者目線とかの色々な需要はまだ確実にあるとも思ってます。
実際、先日最高位戦の方が書いたこの文章とか凄い良いな、と思いました。
牌譜データを自分で作って局についてのピックアップを細かにしているし文章としても読みやすくて。
僕みたいに考えてこういった文章書く人が減少傾向に入るかもしれないし、そうなれば益々続けていってほしいと個人的には思ってたりしますね。』
https://abe-saikouisen.hateblo.jp/entry/2018/10/02/M%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0%E8%A6%B3%E6%88%A6%E8%A8%98_%231_%282018/10/01%29



「僕も読みました!凄い解りやすかったし好評ですよね。牌譜を多用することで、あっさり読みたい人にはあっさりと、じっくり譜面を読見たい人はじっくりと読める作りにしている点も特に素晴らしい。」
『うん。まあ考え方も需要も結局多種多様ですからね。
ただ僕が一番思ってるのは”観戦記ってやつが数十年前から麻雀界で慣れ親しまれてきたから今後も同じ形で必要”とは必ずしも思ってない、って点ですかね。
本当にそうなのか、今後どうなるのか、これは僕にもわからないですけどね。』

さて、武中進の予想は今後あたるのでしょうか?
10年後にこの日記についての感想日記を書こうと思います!
・・・覚えてたらw

こちらの記事はhttp://susumutakenaka.blogspot.com/2018/10/blog-post_5.htmlより引用させて頂いております。情報の真偽につきましてはリンク先よりご確認ください。