スリアロチャンピオンシップ2018雑記 優勝したコウについてお話など}

2018年スリアロチャンピオンシップ、
日本プロ麻雀協会の「コウ」が優勝となった。

彼は現在都内の雀荘勤務をしながら競技麻雀を続けている身だが、
元々関西に居住していた中、数年前に「競技麻雀をもっと打ちたい」と考え上京し、
その際に勤務していた会社も辞めて現在の職についたという過去を持つ、
まあ要するに筋金入りの麻雀バカである。

その人間性から渋川難波や堀慎吾など多くの協会員にも慕われている男であり、
僕自信も彼には世話になった点が多少なりともあるだけに今回の優勝はうれしい限りだ。

とにかく器が大きい男コウ、それを表すこんなエピソード群

その1
数年前
・飲み会の最中にとある女の子から、電話で「お腹すいた」と連絡が来る。
・飲み会を抜け出し、なか卯でテイクアウトの親子丼を買って彼女の家に直行
・するとそこにいた彼女とその彼氏に「ありがとう」とお礼を言われ品を受け取られバイバイされたという

その2
数年前
・とある女の子が「美味しいお肉を食べたい」と言ってくる
・味とコスパを考えた彼、六歌仙のランチでデートする事に(ランチなら数千円で済むという計算)
・何故かその子が自分の知人の子も連れてきて3人デートに
・ランチにも拘わらず5000円以上のコースを2人に注文される。(ちなみに自身は1500円の弁当)
・万単位の会計を全て親っかぶり。
・にもかかわらず後日またその子をご飯に誘う

カスピ海なみのデカい器、俺もちょっとは見習いたい。




、、、さて話を麻雀の方にうつろう。
決勝は1回戦でコウが親の国士を含む10万点級トップ、
この時点では「勝負あった」と多くのギャラリーが思ったのだが、
同じ協会の水嶋君がなんと2回戦で親国士をあがり返して猛追、
一時期はほぼマンガンクラスで並ぶ僅差まで詰め寄るという、
僕が見てきた競技麻雀の中でもまれにみるド派手な熱戦だった。
以下URLから興味のある方はぜひご視聴を(今月いっぱいくらいまで無料)
https://abema.tv/channels/mahjong/slots/98hy6eyVFFVBom




んで今回の戦いで印象に残ったのが、
地味なんだけど2回戦東場親番での水嶋君の選択。

この前局起死回生の親国士を和了した彼、
が、まだ数万点の差があるこの局面、
その中で「親番維持の為にどの程度押すか」という選択が難しい局面だった。
幾つも分岐点があったのでまるっきりのオリではなかったが、
最終的に水嶋君はオリによって勝負を保留、南場に全てをかける。
この局の各一打、それこそ序盤の進行から書くとなると文章量が多すぎるので省略するし、
南4局の親が水嶋君であると考えると無難な選択である。

ただもうちょっとだけ強気の別選択をできる分岐点があったのは事実で、
そっちをとっていたらどうだったんだろう、というのが終わった後の感想だった。
そしてこれを見て改めて思ったのが「人間は基本的に保留を好む」という深層心理である。

タイトル戦決勝しかり、
リーグ戦しかり、
半荘単位しかり、
人間心理って不思議な事に「保留できるのであれば保留したい」と考える傾向が強い。
正確に言えば「自分の決断で負けが確定してしまうのだけは避けたがる」とでもいうべきか、
リードしてる局面だと「今までのアドバンテージを覆されるまではひたすら防御をする」というシーンにつながったりする。

麻雀漫画「アカギ」の中で、
既存の確定した利益をとにかく守ろうとする人間の習性について鷲巣巌が
「利とはそれほど甘美なのだ・・・・」
とか発言しているシーンがあったが、まさにその通りというべきか。

いや既述の通り、
水嶋君のこの局については保留の一打もあれば強気の一打あり、
最終的には僕もあの牌ハイテイで掴んだら多分おりる、
と色々とあるし、
むしろ最後のポンでしっかり聴牌取りつつ水嶋君にハイテイまわしたコウが見事というべきだが。




一方のコウについては、
「一応はリードしてるのに思い切ったなあ」と感じた局面が幾つかあった。
その例が1回戦東2局、

この形で下家がマンズ染め濃厚の中強気のリーチ、
リスクもあるが「優勝だけを目指すからまだ先も長いし、どうせ降りる気がない」と考えれば納得できる選択でもある。
無論この選択がド裏目になって一気にリード分がチャラになるケースもあったし、正直けして勝算の高い勝負でもないようにも見えた。

ただ結果は6000オールという最高の仕上がり。
終わってみればこの局以外にも積極的に自分で場を回すための勝負を繰り返した彼の心意気に勝負の神様も呼応してくれた、とでもいうべきか。
まあ同時に終わってみれば「6000オールが安く思えるほどの打撃戦」になるなんて、
この和了直後の本人は想像してなかっただろうがw




普段の彼は上述のような器の大きさから闘志をむき出しにするタイプではない。
そして麻雀の内容で周りの人にこき下ろされるシーンもある^^;
まあこれはつるんでいる相手が渋川、堀ととにかく超人的な打ち手ゆえに「相手が悪い」という場面も多いw
が、競技選手としての承認欲求のない男が会社辞めて東京来て麻雀打ちをやるわきゃない。
今回の優勝、本人にとって途轍もなく大きなうれしさなのは想像に難くない。

いつも笑顔の彼の表情が、
ちょっとだけいつもよりさらに明るく見えた優勝スピーチだった。

改めてコウ、おめでとう

●私見にともなう麻雀プロ紹介
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